読みましたよ♪
これ、読みました、正味三日で。
私はハルキストではないので、「ノルウェーの森」「海辺のカフカ」「ねじまき鳥クロニクル」「神の子供たちはみな踊る」「レキシントンの幽霊」くらいしか読んでいません。
この中で一番好きだったのは「レキシントンの幽霊」で、芥川龍之介によく似たタイプの作家かも、と思ったこともありました。
さて、話題の長編ですが、おもしろいですよ。しかし、そのおもしろさが指し示す先にあるものが、私はどうも好きになれません。人間が生きていくって、こんなことなのか、小説ってこんなことを描くためにあるのか、と首をかしげてしまいます。
今回の作品には色濃く「父」が登場する、などと言われていますが、それは昔からちゃんと出手きていたものだと思いますし、うーん、昔の作品のほうが風通しが良かった。
有体にいえば、私はこの作品の構築する世界に生理的に入り込めない。相性が悪い。
はいはい、もうドラゴンボールごっこはやめて、ほら、ちゃんと手を洗ってご飯たべなさい、と言いたくなります。
作品のそこここに、童話的な手法がちりばめられていて、そういう面ではなかなか参考にはなります。しかし、小説は人間を慰め励ますものでなくてはならない、どんなに抽象的、且つ、難解なものであっても、ページを閉じた時、心に響く何かがなければ、私は小説としては失敗だと思います。
もう還暦を迎えられたのですから、雰囲気だけで勝負するには、やや長けすぎ。村上春樹を雰囲気だけで勝負などというと失笑を買うかもしれませんが、月はひとつしかない、死んだ山羊の口からは何も出てこない、そういうシバリのキツイ世界で物語を紡いでほしいです。
もう、しばらくはこの作者のものは読みたくないです。まあ、うっとおしい、粘着力のつよい、苦手なタイプの小説でした。
大人の童話
気持ちわるいですね、「大人の童話」。
できそこないの童話、力足らずの小説、というところでしょうか。
今、中途半端な大人子供か゜増えているのと同じ、グロテスクなものを感じます。
大人の童話なんて存在しないんですよ。
赤い白、寒い温室、丸い四角、というようなものです。
しっかりと子供と向き合って、子供と四つに組んで、童話を書いてくださいね。





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